女性への暴力をなくすために、男性目線でその重要性と意義を訴えた、初のブックレットが本日発売されました!
ホワイトリボンキャンペーンを知っていただくためにも、大変分かりやすい1冊です。
どうぞお読みいただき、まわりの方に広めて下さいますよう、よろしくお願いします。
男性の非暴力宣言――ホワイトリボン・キャンペーン (岩波ブックレット)
多賀 太、伊藤 公雄、安藤 哲也 共著
定価(620円+税)
※amazonでお求めいただけます。右をクリック!→ 男性の非暴力宣言
編集部からのメッセージ岩波書店ホームページhttp://www.iwanami.co.jp/moreinfo/2709400/index.htmlより転載
男性は暴力をふるうもの,だろうか.女性を力で支配し,従属的な位置にとどめようとするのは,男性の本質なのか.「自分はそうではない」と言い切れる男性も,そうした社会的通念には,目をつぶっていないだろうか――歴史的・社会的に枠をはめられた男性性を研究する社会学者や,男性の育児・父親のありかたを考えるNPO 主催者が,海外の運動や被害女性支援グループと連携して,日本の男性たちに向けた積極的な呼びかけと行動に踏み出した.本書は,その立ち上げの宣言とともに,私たちに何ができるか――地域で職場で,学校で――を,具体的に提案する一冊です.
日本でDV法(配偶者からの暴力及び被害者の保護に関する法律)が出来たのが2001年.その後3回の改正を経たものの,元夫や恋人によるストーカー殺人などのニュースが後を絶ちません.さまざまな事件の背景からは,身近な人の暴力が,貧困や子どもの虐待,さらに次世代への暴力と貧困の連鎖につながっていることも,すでに広く知られています.なのになぜ繰り返されるのか.
「自分は暴力を振るわない」というマジョリティの男性こそが,男性による暴力にたいして,その連鎖を断つ決意で主体となって取り組む必要があるのです.
「ホワイトリボンキャンペーン」は,世界各地域で,男性たちの男性たちによる,「男目線の」,ユニークでポジティブな取り組みを展開する「男性非暴力宣言」の啓発活動です.日本でも,彼らの経験にヒントを得て,この活動が動き始めます.
手に取ったすべての男性に,自らの問題として考えてほしいと思います.
(編集部・十時由紀子)